雑魚寝とトマト

エッセイとか日記です

15分後に広がっている世界

12/27

 今日まで私の地元の友達が、京都の私の家に泊まりがけで遊びにきていました。出会った瞬間は両手を広げて迎えてしまいました。

 

 友達には京都初めてだから京都っぽいところ案内してと頼まれてしまいました。かくいう私も京都に来てから日が浅く、どこか良いスポットはがぽっと浮かばないものです。

 

 そこで、近所の書店へ行きガイドブックを購入し嵐山へ向かうこととなりました。私の住んでるところからバスで15分ほどの距離だったのが決め手でした。

 

 以前嵐山には事前の調べなしに行き、友達と1日過ごしたことが一度ありました。だから、ある程度楽しみが半減してしまうのではないかと思ってしまいました。

 

 しかし、いざガイドブックの通りに進んでみると前回には気づきもしなかった景色の中に連れて行ってもらえました。

 

 そして、そんなところが普段過ごしている場所からバス15分ほどのところに広がっているのかと思うと驚きと感動がじわじわと沸き起こってきました。

 

 私はときどきつまらないなぁと感じることや、することがないと感じることが多々あります。

 

 けれど、それは勝手な思い込みに過ぎないのだと思い知らされました。よく言われている言葉ではありますが、世界は広い。

 

 けれど、私のここで思う世界は広いという言葉の世界は、外国や宇宙のようなスケールの話ではありません。

 

 私はバス15分ほどの距離のところでさえ、こんなに無知です。改めて考えてみると、私は徒歩で行くことのできるカフェの雰囲気も知らないですし、ラーメン屋の味も知りません。

 

 狭い世界と思っていた、広い世界は外国に行かなければ体験できないと思っていた、私がいました。

 

 けれど、広い世界は私の部屋の隣にだってあったことにあったのです。

 

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